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気付きそうで、気づかない病気(2020.10)

10月10日は「目の愛護デー」です。皆さんは目の検査を受ける機会がありますか?目の病気の中には知らない間に病気が進行して視力を失ってしまう病気があります。それが「緑内障」です。

緑内障と一緒によく耳にする言葉に「眼圧」という言葉があります。眼圧は眼球を球形に保つために眼球の内側からかかっている圧力です。緑内障は何らかの原因で眼圧が上がってしまうことで網膜 にある視神経(※1)が障害されることによって視野が欠け、あるはずのものが見えなくなります。
(※1 私たちは普段眼球に入った光が網膜に到達し、その光の情報が視神経を通じて脳に伝えられることで物を見ることができています。)

近年、眼圧が正常でも緑内障の症状が出る人もいれば、眼圧が高いのに症状が出ない人もあり、一概に眼圧が高くなるために「緑内障」が起こるともいえなくなってきました。最近は「眼圧の高低に関わらず、視神経が眼球から脳に向けて出ている所(視神経乳頭)に特徴的な障害があらわれる病気」を「緑内障」と言うようになってきています。また、緑内障の中でも早期に自覚しにくいうえに、原因が特定できていない「正常眼圧緑内障」が多いことも分かってきました。

こういった背景もあり、気づきそうで気づきにくい「緑内障」には注意が必要です。健康診断の時に受けることができる眼底検査でも緑内障をチェックすることができます。緑内障の可能性が指摘されても自覚症状がないから放っておくのではなく「自覚症状がないうち」にチェックする機会を作りましょう。「目の愛護デー」は、まさにうってつけの機会になるのではないでしょうか。