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お酒のはなし(2023.12)

私たちの身体は年齢を重ねると、アルコールの影響を受けやすくなります。その理由は、体内の水分量の減少や胃 粘膜の老化などにより、アルコールの分解・吸収機能が低下するためです。若い人と同じ量のお酒を飲んでも血中アルコール濃度が高くなる傾向があるため、高血圧や脳卒中のリスクも高まります。また、年を取ると認知機能も低下し、 自分の適量が把握できず飲みすぎてしまうケースも少なくありません。

一般的な「お酒の適量」とはどのくらいなのでしょうか? 個人差はありますが、厚生労働省が推奨する適切な飲酒量 とは、一日平均で純アルコール摂取量20g程度とされています。例えば、ビール(5%) 中瓶1本、酎ハイ (7%) 350 ml1本、ワイン (12%) グラス2杯、日本酒 (15%) 1合、焼酎 (25%)100ml 1杯、ウイスキー(40%) ダブル1杯で す。

また、お酒の適量とは別に次のような点も注意が必要です。

●みんなが同じように飲めるわけではない
日本人の約40%の人がアルコールを分解する機能が弱く、約4%の人は全くお酒が飲めないと言われています。飲めない人のためにノンアルコールや清涼飲料を用意しておく気遣いも忘れずに。
●お酒の失敗は取り返しがつかないことも
お酒を飲むことによって悪い方向に人格が変わるようであれば、周囲が確実に離れていきます。また、公共の場所 で酔って暴言を吐いたり、他人に絡んだりなどの迷惑行為は法律で禁じられています。

これから年末年始を迎え、お酒を飲む機会が増えていきます。身体に優しく、誰もが楽しいお酒の席になるようにしましょう。